Home Travel Photo Game About
BACK
伏姫桜
2007年03月29日
真間山弘法寺のしだれ桜 「伏姫桜」 真間山弘法寺のしだれ桜 「伏姫桜」 真間山弘法寺のしだれ桜 「伏姫桜」

市川市真間山にある弘法寺(ぐほうじ)に、
樹齢400年の、しだれ桜がある。
その名を「伏姫桜」という。

その山門に続く階段は、短いが非常に険しい。
日頃から運動不足である私にとってはかなり過酷で、
登り終えると息が上がり、膝が笑う。

そういえば、神社仏閣にはこのような階段が多い。
神仏に会い、祈りを得るために、
やはりある種の苦難が必要だったということだろうか?

しかし、ここには緩やかな迂回路もあるので、どうかご心配なく。
神仏も、太古よりは寛大らしい。

さて、桜の名前となった「伏姫」とは?
滝沢馬琴作の、「南総里見八犬伝」の伏姫である。

ご存知のように里見八犬伝には、八つの珠が出てくる。

その珠の文字は、「仁義礼智忠信孝悌」
どの珠も、優れた人格者に必要な資質だと思う。

では、もしも今伏姫が現れ、どれかひとつをあなたに与えようと言われたら?
私は、何を選ぶだろう?

その答えは、「信」である。

人によって選ぶ珠は様々だろうが、私は今、
「信じる」という気持ちを、何より大事にしたいと思っている。

遠くの友を信じる。
肉親の愛情を信じる。

自分の中の可能性を信じる。
よりよい未来を信じる。

信じることに、エネルギーはいらない。
ただ、想えばいい。

この、真間山に咲く「伏姫桜」
この桜が、明日も咲き続けることを信じる。

そして、

来年も、再来年も、その先もずっと。
変わらずに美しく咲き誇ることを信じる。

up